神話で読み解く古代日本を読んで

 皆さんはヤマタノオロチをご存じでしょうか。

 実はヤマタノオロチというのは出雲の国での川の氾濫がもとになっているという説があります。

 八岐大蛇は毎年とある季節になると村の女性をさらいに来ます。そんな八岐大蛇ですが、いくつもある頭の数は氾濫する川の支流を表していて、決まった季節に来るのは梅雨や台風をもとにしているのではないかということです。

 この本の中でも述べられていますが、当時の古事記日本書紀天皇家の正当性を説く政治的な意味合いが強いため、神話を信じ込ませる必要がありました

ただし、適当なものをでっちあげても誰も信じてくれません。ですから、日本各地の伝承をもとに作って、少しでも支持を獲得しようとしたと考えられます。

 火のないところに煙は立たないといわれますが、神話自体も無から生まれたものではなくて、必ず元の話があるのだと思います。

 このように考えてみると、荒唐無稽に思われる日本神話も、何らかの出来事がもとになっているような気がして、とても面白いと思いませんか。

 話を誇張してしまうのはいつの時代も変わらないんだということもとても面白いですね。

 この本では、このほかにも多くの視点から神話と古代日本の様子を解明しています。

気になる方はぜひ読んでみてください。

 

 

どうすれば本当においしい料理店に出会えるかを読んで

 大学の図書館で何となく手にとって読んだこの本ですが、本来の料理店のあるべき姿にも触れていて、あまり日本では感じ取れない考えに圧倒されました。

 この本を通して私は自分の価値基準を自分で定めることの大切さに気付きました。皆さんは普段よくいく料理店になぜ行くのでしょうか。理由は様々だと思いますが、友達にお勧めされたり、行列ができていたからだったり、SNSでみかけたりなどだと思います。

 その過程で、心の底からおいしいと思えればそれでよいのですが、果たして、その過程で見つけたお店は周りの影響でおいしいと思っているのではないでしょうか。

 こういう料理がおいしいと食べる前から自分で定義するのは難しいことですが、普段の外食で少しでもこの考えを持てば、ワンステップ進んだ楽しみ方をできるかもしれませんね。

 

さて、自分で価値基準を定めることは料理店以外でも大切なことではないでしょうか。

いつも同じように生活していて、刺激がないと思うこともあります。

でも、自分の中で、例えば家族みんなで食卓を囲む瞬間を幸せだと定義すれば、普段から手ごろに幸せを享受できる気がします。

ちなみに私の幸せは新しい本の出合うことと、星がたくさん見えるところに行くことです。

皆さんも幸せの定義をぜひ作ってみてください。

 

 

理系として

まさに春休み真っ最中の今。

紹介している本で察しが付くかと思いますが、読んだ本が文系過ぎて、

自分が理系であることを忘れてしまいそうになります。

 

そこで、今回は理系の魅力を伝えていきたいと思います。

理系と言っても堅苦しい話をするのは嫌なので、SF映画の話をしたいなと思います。

 

知っている人も多いかと思われる「Back to the future」お話をしたいと思います。

科学者ドクの作ったマシーンは核燃料を用いて一定の速さを超えると指定した場所の指定した時間に行けるというものです。

タイムマシーンというと親殺しのパラドックスが思い浮かぶ方もいると思います。

back to the future では過去の両親の未来を変えないように努力しています。もし変えてしまうと、自分が生まれなくなってしまいます。とても面白い内容なのですが、物理学では因果律というものが存在し、簡単に言うと、どれだけ頑張っても未来は変えられないというものです。

とても悲しいです。

しかし、このほかにも解釈はあり、パラレルワールドがその一つです。

変えた未来と元の未来は変えた瞬間分岐しているというものです。

どんな考えも正解の可能性があるので、堅苦しく考えずに、いろいろと想像したいですね。

この考えで、私はタイムマシーンが存在するなら、なぜ今目の前に現れないのかという質問に対して、今の世界にタイムマシーンができた瞬間に未来とつながるのではないかと考えます。

つまり、タイムマシーンができるより前の世界には行けないということです。

これもまた悲しいですね。

しかし、理系の知識をもっていろいろなことを夢想するのはとても楽しいことではないでしょうか。

この記事を機に少しでも関心を持ってくれると嬉しいです。

 

大和言葉の形容詞を読んで

みなさんは「面映ゆい」という言葉をご存じでしょうか。

 

誇らしいけど、照れくさいという意味だそうです。

 

私も褒められても素直に喜べず、何となく恥ずかしくなってしまったことがあります。私の勝手な偏見ではありますが、このような感覚は何とも日本人らしい感じがします。今の世の中において、あまり大和言葉を使う機会はありませんが、使っているところを見ると、とてもかっこいいなと思います。

反面、使いすぎてしまうのはなんだか趣のないような気がしてしまいますよね。

 

高校時代に必死に覚えた古文単語はいったい何の役に立つのやらと思っていた私ですが、大和言葉として、もう一度目の前に姿を現したことには感激いたしました。

改めて、いろいろな学びが人生を彩ってくれるのだなと感じさせられました。

 

この大和言葉の形容詞という本では、普段あまり使わないものから、何気なく使っているものまで、実に多くの言葉が収録されています。

気になった方はぜひ読んでみてください。

 

 

大学4年間の社会学が10時間でざっと学べる を読んで

普段、私と違う学科の人と話すのですが、
彼ら彼女らの話す内容にはしばしば惹かれるものがあります。
この本を取った理由は、そんな彼らが学んでいる社会学がどんなものか知りたかったからです。

理系の私からするとかなり抽象的なものや、主観的な内容に慣れないものもありましたが、今まで持たなかった新しい価値観を手に入れることができました。

その中でも「本当に役立つのは薄い人間関係」というものが私にはとても響きました。

実は深い人間関係と言うものは得られる情報が限られ、また、同じ集団に属していることが多いです。
ですから、薄い人間関係は全く新しい考えをもたらしてくれるそうです。

こんな発送は普通に生きてきてあまり生まれるものではない気がします。
だから、社会学のもつ観点にとても感動しました。

このように、社会学には今までの感性を真っ向から
否定する性質があると思います。

気になった方はぜひ読んでみてください。

アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書を読んで

理系学部に所属している私にとってお金のことを勉強する機会はなく、学校でもお金の授業はあまり行っていませんが、この本を読んで、お金の使い方を誰もが一度は考えてみるべきだと感じました。

 

お金の本と聞くと、「資産の増やし方」を意識するかもしれませんし、実際にその方法を書けば本環より売れると思います。

 

しかし、普段のお金の使い方や、将来設計など、普段の生活で学ばなければならないことは多くあります。

この本は「アメリカの」とついているだけに日本人の考え方とは少し違うところもあり、参考になります。

 

 

この本で私は、自分の持っている純資産や今後どのようなものに出資するのか興味を持つことができました。

 

これから社会に出る方、これまでの貯蓄の使い方を悩んでいる方、相続のことを悩んでいる方などなど、多くの方の救いになると思います。

 

ぜひ読んでみてください。

夢をかなえるゾウ4を読んで

夢をかなえるゾウシリーズを耳にしたことのある人は多いと思います。

今作の主人公はガネーシャというゾウの神様から課題を受け、少しづつ成長していく物語です。

課題は全てで18個登場するのですが,その中でも「周囲の期待と違う行動をとる」という課題がとても面白かったです。

なぜなら、前回紹介した以下の記事とは、まるで反対のことを言っているからです。

 

rikeidaigaakusei.hatenablog.com

このような行動をとることはとても勇気のいる行動であり、ある意味この行動自体が行動主に新しい感覚をもたらすのかもしれません。

 

この作品には全部で18の課題が登場しますが、それぞれの課題が人生を豊かなものにしてくれるはずです。